ゴルフを国語辞典で調べてみた

ゴルフ
クレール
クレール

先日YouTubeでこの動画を見ていました

これを見ていて、「ゴルフってどんな語釈なんだ?」と疑問に思いました。

そこで、ゴルフを国語辞典で調べてみることにしました。

ちょうど家に電子辞書がありましたのでそれを利用します。

広辞苑

まずはみなさんご存じ岩波書店の広辞苑から。

兎に角でっかくて重くて分厚く、見た目で威圧してくる国語辞典です。

ゴルフ【golf】

球技の一つ。18ホールを設けた競技場で、クラブでボールをホールに打ち入れ、順次にホールを追って回り、総打数の少ない者を勝ちとする。

広辞苑より

なるほど。18ホールが基本にとなるわけですね。

クラブとかホールなんかは知らない人には分かりにくい表現かもしれませんね。

例解新国語辞典

例解新国語辞典です。

中学生の学習に最適と言われている(宣伝文句?)。

クラブとよばれる棒で小さな球を打ち、広いコースに点点と設けられた十八の穴に順番に入れていくスポーツ。打数の少ない人が勝ちになる。

明鏡国語辞典

続きまして、大修館書店の明鏡国語辞典です。

日本語の変化を積極的に取り入れていると言われている辞書です。

ゴルフ【golf】

ボールを杖状のクラブで打ち、芝をはったコースに設けられた一八のホールに順に入れていく球技。総打数の少ない者を勝ちとする。

明鏡国語辞典より

こちらも18ホールが出てきました。ゴルフ=18ホールは常識なんですね。

明鏡国語辞典でも、広辞苑と同様にクラブという言葉が出てきましたが、”杖状”と補足が入っているので少々分かりやすいかもしれません。

さらには”芝”が入っており、自然の中で行う様子もイメージできますね。

新明解国語辞典

次は三省堂の新明解国語辞典です。

独自の語釈や用例が多いと言われている辞書です。

ゴルフ

〔golf〕クラブ〔=打球棒〕で小さな堅いボールを打ち、順次に十八のホール〔=穴〕に入れて、その打数の少なさを競うスポーツ。

新明解国語辞典より

ここでも18ホール。クラブを打球棒と補足されていますが、補足する意味があるのか?と思うぐらいまったくイメージがわかない。

スポーツと明記されているのは、この新明解のみです。

旺文社標準国語辞典

続いて、旺文社標準国語辞典です。

こちらは中学生を強く意識して作らている辞書だそうです。

ゴルフ【英 golf】

芝をはった広いコースにある一八の穴に、クラブで順々にボールを打ち入れ、最も少ない打数でコースを一周した者を勝ちとする競技。

旺文社標準国語辞典より

ここまでの辞書で18の穴と書かれていますが、イメージわきにくいですね。

辞書は何万語も掲載するので、ゴルフだけで紙面を大幅に割くわけにはいかないから仕方がないですね。

例解小学国語辞典

三省堂の例解小学国語辞典です。

この辞書は「小学」と入っている通り、小学生向けの国語辞典です。

ゴルフ【英語golf】

シバを植えた広い場所に、18か所の穴(=ホール)のあるコースを作り、小さいボールをクラブで打って、穴の中に入れていくスポーツ。

例解小学国語辞典

代り映えしないですね。

goo辞書

続きまして、webで検索したところgoo辞書が見つかりました。

ゴルフ【golf】

ボールをクラブで打ち、9または18か所に設けられているホールに順次に入れ、打数の合計数が少ない者を勝ちとする球技。

goo辞書より
挿絵もついていました

goo辞書のみ9ホールへの言及がありますね。これは興味深い語釈です。

マラソンは42.195km走のことですが、転じて長い距離を走ること全般をマラソンと表現するようになりました。

ゴルフも18ホールが基本ですが、今後はボールを打って穴にボールを入れる行為全般をゴルフと表現していくのかもしれませんね。

ロングマン現代アメリカ英語辞典

続いては、英英辞典で調べてみたいと思います。

英英辞典と言えばロングマンらしいです。

クレール
クレール

私は学生時代に英語が赤点でしたのでよく知りません。

golf

a game in which the players hit a small white ball into holes in the ground with a set of golf clubs

◆a round of golf (=a complete game of golf)

ロングマン現代アメリカ英語辞典より

訳:選手がゴルフクラブ一式で地面にある穴へ白い小さなボールを打ち入れるゲーム

ゴルフクラブ一式でとセットで表現されてきました。確かに日本の辞典だとクラブが1本と思ってしまうかもしれませんね。

日本大百科全書(ニッポニカ)

続いては、小学館の百科事典である日本大百科全書(ニッポニカ)です。

ゴルフ ごるふ golf

コース上に静止しているボールを杖状のクラブで打ち継ぎ、定められたホール(球孔)へ入れ、それまでに要したストローク(打数)の多寡によって優劣を競う競技。

日本大百科全書(ニッポニカ)より

球孔は初めて聞く言葉ですね。ちなみに孔球でゴルフを表すようです。

ボールが静止していると書いてあるのはこれが初めて。確かに止まっているボールを打つ競技は少ないですね。サッカーのPKぐらい?

まとめ

実況パワフルプロ野球、略してパワプロという有名ゲームがあります。

そのパワプロにはゴルフバージョンが発売されています。

噂によると、ゴルフ大好き社員がパワプロのチームに異動してきて「ゴルフ版作ろうよ」と提案して製作が進んだとか。

それと同じように、辞書作成チームにゴルキチさんが加わって、熱い語釈をつくってほしいですね。

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